M&A支援会社による料金設定の違い

M&A支援会社に"実際に"支払う料金(いわゆる仲介料金)の増減に影響するポイントは次の3点となります。

  • (1)料金の種類
  • (2)着手金の有無
  • (3)成功報酬額の設定方法

M&A支援会社によって設定は異なりますので、契約前にポイントを確認しておくことが重要になります。
以下、各項目について解説いたします。

料金の種類

内容弊社の場合
着手金無料相談の後、実際に動くために仲介会社とアドバイザリー契約を締結した時点で支払う場合が多い。もしくは、買収・売却案件の具体的な情報受取時に発生する場合もあります。
一般的に成約に至らない場合でも返金はされません。

金額の目安は、50万円~100万円が一般的です。

不要です
中間金一般的には基本合意書を締結した時点で支払います。最終的に成約した場合には成功報酬に含まれることとなります。

中間金の額の設定も各社異なりますが、成功報酬の10~20%程度が一般的です。

発生します
成功報酬最終契約の時点で発生します。成功報酬の金額はレーマン方式と呼ばれる方法が多くの仲介会社で採用されています。成功報酬額の違いは次のポイントにより発生します。
(1)レーマン方式の率
(2)率をかける基礎となる金額の設定
(3)最低報酬金額の設定
※詳細は「成功報酬の仕組み」をご参照ください。
発生します

成功報酬の仕組み

(1)レーマン方式とは

M&Aの成約において、移動する資産の額をベースに一定の率をかけて手数料額を求める方式です。
一般的な率は次の表の通りです。

移動する資産額手数料率
5億円以下の部分5%
5億円超 10億円以下の部分4%
10億円超 50億円以下の部分3%
50億円超 100億円以下の部分2%
100億円超の部分1%

<例:移動する資産額が8億円の場合>
5億円 × 5% = 2,500万円
3億円 × 4% = 1,200万円 計3,700万円

(2)率をかける基礎となる金額とは

上記(1)において「移動する資産額」とありますが、この率をかける基礎となる額をどのように設定するかにより成功報酬は大きく異なります。また、仲介会社によって、その設定は異なります。主に「移動する資産額」に該当する額の種類は次のようになります。

「移動する資産額」の種類説明弊社の場合
(A)時価の総資産額+営業権 総資産=負債+純資産となるため、(B)の場合よりも基礎となる額は大きくなります。 なし
(B)時価の純資産額+営業権 (A)と比べて負債部分は含まれないため、基礎となる額は(A)よりも小さくなります。 あり
(B)を採用しています

(3)最低報酬金額とは

一般的にM&A仲介の実務においては、取引規模の大小に関係なく、仲介会社においては同レベルの業務が発生します。したがって、上記のレーマン方式では、「移動する資産額」が小さい場合、仲介会社の業務量をカバーできる(採算にあう)だけの報酬を得ることができない場合があります。
そのため、仲介会社としては、「移動する資産額」が小さくてもM&A仲介支援が行えるように最低報酬金額を設定しており、その額は仲介会社によって異なります。その額は、500万円~2,000万円の範囲で設定されている場合が多くなっています。弊社は、最低報酬額は1,000万円と設定しています。

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